「オフライン」とはどういう状態か
MTRがオフラインになると、次のような状態になります。
- 会議室のタッチパネル(コンソール)画面に「オフライン」と表示される
- Teams Roomsの管理ツール上でデバイスがオフラインと表示される
ただし重要なのは、
管理ツール上でオフラインでも、Teams会議には参加できる場合がある
という点です。
これは後述する「プロキシ設定」が原因で発生することがあります。
※「サインインエラー」は別のエラーとして表示されるため、本記事の対象外です。
まず最初に確認すること
切り分けは次の確認から始めます。
✔ タッチパネルは正常に操作できるか
✔ 会議室画面は正常に表示されているか
✔ ミニPCの再起動で復旧するか
再起動で復旧する場合は、ミニPCの一時的不安定が原因の可能性が高いです。
復旧しない場合は、ネットワークまたは設定を疑います。
原因①:ネットワーク接続の問題
最も多い原因のひとつが物理的なネットワーク接続です。
実例:
- LANケーブル交換で復旧
- LANケーブル抜き差しで復旧
- ネットワークハブ交換で復旧
LANケーブルは経年劣化するため、見た目に問題がなくても不安定になることがあります。
原因②:ネットワーク設定変更
物理的な問題がない場合、ネットワーク設定変更が原因の可能性があります。
実際にあった事例:
- VLAN設定変更後に通信不可
- ネットワーク機器設定変更後にオフライン
特にネットワーク管理が別部署の管轄である場合、
事前通知なしに設定変更が行われ、
MTRの通信が遮断されることがあります。
物理対応で復旧しない場合は、ネットワーク管理者へ確認します。
原因③:プロキシサーバー設定の不整合
プロキシサーバーを使用している環境では、
プロキシ設定の不整合により管理ツール上でオフラインになることがあります。
実際にあった事例:
- MTRはTeams会議に正常参加できる
- しかし管理ツール上ではオフライン表示
確認したところ、
管理ツールとの通信に必要なプロキシ設定のみリセットされていた
という状態でした。
プロキシ設定を正しく再設定することで、管理ツール上でもオンラインに復帰しました。
なぜこの現象が起きるのか
MTRは複数の通信を行っています:
- Teams会議通信
- 管理ツールとの通信
- 認証通信
プロキシ設定が不完全な場合、
- 会議通信は可能
- 管理ツール通信のみ失敗
という状態になります。
この場合、
「会議はできるが管理ツール上はオフライン」
という現象が発生します。
原因④:ミニPCのフリーズ・応答停止
Windows版MTRはWindows PC上で動作しています。
そのため、
- OSの一時的不安定
- USBデバイス不安定
- リソース蓄積
により応答停止することがあります。
この場合、
ミニPCの再起動で復旧するケースがほとんどです。
実務向け復旧手順(推奨順)
現場では次の順で対応します。
STEP1:ミニPCを再起動
一時的不安定の解消。
STEP2:LANケーブル確認
- 抜き差し
- 交換
STEP3:ネットワーク機器確認
- ハブポート変更
- ハブ交換
STEP4:プロキシ設定確認(プロキシ環境のみ)
確認項目:
- プロキシアドレス
- ポート
- 除外設定
必要に応じて再設定します。
STEP5:ネットワーク設定変更の有無を確認
ネットワーク管理者へ確認:
- VLAN変更
- ポート制御変更
- セキュリティ設定変更
再発防止のための運用設計
✔ 定期的な再起動
Windows版 Microsoft Teams Rooms では定期再起動が安定化に有効です。
✔ LANケーブル品質管理
- Cat6以上推奨
- 劣化ケーブル交換
✔ プロキシ設定の管理
プロキシ環境では、
- 設定内容の記録
- 変更時の確認
を行うことが重要です。
✔ ネットワーク変更時の連携
ネットワーク管理部署との連携により、
予期しない通信断を防げます。
まとめ
MTRがオフラインになる原因は主に:
- ネットワーク接続問題
- プロキシ設定不整合
- ミニPCの一時的不安定
- ネットワーク設定変更
です。
特にプロキシ環境では、
会議は可能でも管理ツール上はオフラインになるケースがあります。
復旧は次の順で対応します:
- 再起動
- LAN確認
- ネットワーク機器確認
- プロキシ設定確認
- ネットワーク設定確認
基本確認を順番に行うことで、多くの問題は解決できます。